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MT4のデータをVPSへ移動する方法【引っ越しが簡単】

MT4のデータをVPSへ移動する方法【引っ越しが簡単】

 

FX用MT4のデータをVPSへ移動する方法について説明します。

 

今までは自分のパソコンでMT4の運用をしていたけど、今回VPSの乗り換えを考えていてデータの引越しはどうすれば良いのか悩んでいるならぜひご参考にしてみてください。

 

今回は以下を想定した内容になっています。

  • WindowsパソコンからWindows イメージを使っているVPSへ移動する場合
  • WindowsパソコンからLinuxイメージを使っているVPSへ移動する場合

ちなみにバックアップも同じ方法ですので、参考にどうぞ。

 

操作ミスなどで本来おくるべきデータを上書き・削除してしまったことによるデータ損失は当ブログでは責任は負えませんので、コピー元・コピー先は十分に確認してください。

 

この記事の監修者

 

MT4のデータをVPSへ移動する方法【引っ越しする前にやっておくこと】

 

まずVPSへMT4のデータを移行する前にやっておいて欲しいことがあります。それはVPSへの契約です。

 

引っ越し先がないとデータの移動ができないから…。

 

はじめに、Xserver VPSのWindowsを契約してMT4のインストール方法までを記載した記事をご覧いただき設定をしておいてください。

【Xserver VPS】Windows版VPSでMT4/MT5をインストールする【Xserver for Windows】

続きを見る

 

お名前.comのデスクトップクラウドを申し込んでMT4をインストールする方法もあり。

お名前.comのFX専用VPSでMT4/MT5を設定【使い方完全ガイド】

続きを見る

 

お好きな方を選んで準備を進めてください。どちらもデータの引越し方法は同じです。

 

MT4のデータをVPSへ移動する方法【Windows VPS編】

 

まずはMT4を起動してデータフォルダを開きます。

 

データフォルダが開いたらMT4は閉じてしまってOK!余計なものは閉じておくと操作ミスを防げます。

 

VPS上でも同様にMT4を起動してデータフォルダを開きMT4は必ず閉じておきます。MT4を開いたままですと、「logs」「MQL4」フォルダを掴んだままなのでコピペができないため。

 

コピー先となるVPS側のデータフォルダにあるファイルをすべて削除します。

 

コピー先のVPSのデータフォルダが空になりました。

 

コピー元(VPS側じゃない)のデータフォルダにあるすべてのフォルダ・ファイルを選択、マウスを右クリックし「コピー」をクリックします。

ワンポイント

ちなみにMT4をバックアップする場合はデータフォルダを中身を丸ごと保存しておくだけでOK!好きなフォルダに保存しておくだけなので簡単。

 

コピー先(VPS上)で空にしたデータフォルダを右クリックし「貼り付け」をクリックします。

 

VPS側へデータが転送(コピー)されます。

 

コピーが完了しました。

 

VPS側でMT4を起動します。

パスワードとサーバーだけはリセットされるので、サーバーを選びパスワードを入力します。

 

VPS側で今まで使っていた状態でMT4を起動することができました。

このタイミングでMQL5にログインされていない場合は再度ログインすればOKです。

 

リモートデスクトップ接続はこのような感じでデータの移動が簡単に行えます。

 

複数MT4を使っていた場合は同じ手順を繰り返すだけでOKです!

 

MT4のデータをVPSへ移動する方法【LinuxVPS編】

 

Linuxの場合、WinSCPというファイル転送アプリを使って転送します。これからご紹介する方法を真似るだけでOKなので挑戦してみてください!

 

ファイル転送ツール「WinSCP」を準備する

WinSCPを以下のURLからダウンロードしてインストールします。

 

https://winscp.net/eng/download.php

 

WinSCP公式サイトに移動しますので、画面下にあるダウンロードボタンをクリックします。

実際のサイトとバージョンが違う場合もありますが、手順は同じです。

 

ダウンロードしたWinSCPのセットアップファイルをダブルクリックしてWinSCPをインストールします。画面に従っていくだけで簡単にインストールできます。

 

「許諾」をクリックします。以降は図のように真似をすればOKです。

 

標準的なインストールを選択

 

コマンダーを選択

 

インストールボタンをクリック

 

完了をクリックしてインストール完了

 

WinSCPが起動しますので、下記を入力し「ログイン」しましょう。

  • 転送プロトコル:SFTP
  • ホスト名:VPSのIPアドレス
  • ユーザ名:root
  • パスワード:VPS作成時(申し込み時)に入力したrootパスワード

 

「不明なサーバーに~~」という警告メッセージが出ますが「はい」をクリックして続行します。以降は出ません。

 

WinSCP(左のウィンドウがパソコン)とVPS(右のウィンドウがXserver VPS)が接続されました。

 

WinSCPで隠しディレクトリを表示させる

MT4がインストールされている場所は隠しフォルダの先にありますので、隠しフォルダを表示させる設定に変更します。

 

WinSCPで「オプション」「環境設定」をクリックします。

 

「パネル」をクリックし、「隠しファイルを表示する」にチェックをいれます。最後に「OK」をクリックして準備完了です。

 

MT4のデータフォルダへ移動

MT4のデータフォルダへ移動します。

 

フォルダの場所は深い位置にあり分かりにくいので、まずはVPS側ではない(以前から使っているパソコン)MT4を起動してデータフォルダを開きアドレスバーに表示されるフォルダ(赤枠)をコピーします。

 

僕のMT4の場合は下記がデータフォルダの場所になります。

C:\Users\Hayamiz\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\250ECE632D67BAE8424D7871E3ED5548

Hayamizという部分はお使いのPCで異なります。また「250ECE632D67BAE8424D7871E3ED5548」の部分も似たような書き方にはなりますが数字やアルファベットの並び方は変わります。

 

コピーしたMT4のデータフォルダの文字列をWinSCPに上記のフォルダーを貼り付けます

 

コピー元のデータフォルダが左側に表示されました。こちら左側がコピー元となります。

 

続いてLinux側のデータフォルダを表示させます。

 

一度Linux側(VPS側)でフォルダの位置を確認します。ファイルマネージャを開きます。

 

ファイルマネージャが開きますので「.wine」をダブルクリックします。

 

「drive_c」をダブルクリックします。

 

「Program Files (x86)をダブルクリックします。

 

MT4のフォルダをダブルクリックします。図はGEMFOREXのMT4がインストールされている例となります。

 

移動先となるフォルダーを開くことが出来ました。赤枠の部分の文字列をコピーします。

 

「文字列をすべて選び「右クリック」することで「Copy」が選択できるボックスが表示されますので「Copy」をクリックします。

 

WinSCPに戻り赤枠部分で示しているアイコンをクリックします。

 

VPS上のLinuxでコピーしてきたMT4のフォルダの文字列を張り付けます。

 

リモートディレクトリにコピーしたVPS側のMT4のデータフォルダが貼り付けられていることを確認し「OK」をクリックします。

 

コピーの準備が整いました。この段階で、【左側が以前使っていたMT4のデータフォルダ】【右側がLinux(VPS側)のMT4のデータフォルダ】となっているはずです。

 

VPS側(右側)の赤枠で示した部分のフォルダを削除します。

 

データが削除できました。続けて左側のフォルダ・ファイルをすべて右側に移動(コピー)します。

図のようにフォルダとファイルをすべて選択右側の空白部分にデータを全部持っていく感じでドラッグアンドドロップします。

 

データコピーが始まります。

 

データコピーが終わりましたらVPS上のMT4を起動してみましょう。取引口座の情報はバックアップできませんので、こちらは手動でログインしなおしてください。

 

自動売買ボタンを押したときににこちゃんマークが表示されれば問題なく動いていますが、念のためご自身が普段使っている機能も動いているか確認をして下さい。

 

ちなみにLinux上でMT4を動かす場合、「通知機能」と「MT4上でのMQL5へのログイン」ができません。すでにMT4は開発が終わっているのでこれらは改善されることはないでしょう…。

 

MT4のデータをVPSへ移動する方法【引っ越しが簡単】:まとめ

 

Windowsパソコンで使っているMT4のデータをWindows VPSやLinux VPS上のMT4へ引っ越しする方法をご紹介しました。

 

VPSを使いたいけどMT4のデータをどう移動させれば良いのか悩んでいた場合この方法が使えますのでご参考にしてみてください。

 

Linuxはひと手間ありますが、Windows VPSもLinux VPSも簡単にデータを引っ越しさせることができます。

 

データフォルダ内のデータを別の場所に保存しておけばバックアップにもなりますよ。

 

 

操作ミスなどで本来おくるべきデータを上書き・削除してしまったことによるデータ損失は当ブログでは責任は負えませんので、コピー元・コピー先は十分に確認してください。

 

  • この記事を書いた人

はや@VPSエンジニア

現役のサーバーエンジニア。本業はサーバー系、ネットワーク系の保守・運用・設計・セールスと多岐に渡る。ガジェットやPCなどの設定をブログをとおして世に広げていくことが大好き。好きな動物は猫。

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