
このようなお悩みにお答えします。
まずは結論、ネットワークエンジニアは資格なしでも転職出来ます。

もうひとつ現実を言うと、現場経験さえあればネットワークエンジニアの資格なしでも問題ありません。

こういった考えであれば逆にネットワークエンジニアへの転職はおすすめしません。
ネットワークエンジニアへの転職は資格なしでもできますが、軽い気持ちでの転職はおすすめしません。
この記事では下記4つについて書いています。
- ネットワークエンジニアへの転職は資格なしでもできる?
- ネットワークエンジニアは資格を持っていた方が良いの?
- ネットワークエンジニアにおすすめな資格について
- ネットワークエンジニアになるための勉強法
ネットワークエンジニアになるのに資格はいらないってホント?
冒頭でもお話ししたようにネットワークエンジニアへの転職は資格なしでもOKです。
理由は2つ
- ネットワークエンジニアが不足している
- 資格所持よりも現場経験が優先される
ちなみに…。
近年、エンジニアを求める会社の為にSES企業が貢献していますが、近年のSES業界ではこれまでのSESとは一線を画すようなSES企業も増えてきています。
そのため、特にエンジニアから見たSESの立ち位置は変化していくことも想定されます。
SES(System Engineering Service)とは、ソフトウェア開発やシステム開発、システム保守、サーバー運用など特定の業務において、エンジニアの技術力を提供する契約を言います。
また、その中でも注目されている「株式会社エージェントグロー」のSES業界向けのSaaSサービス「Fairgrit」はSES業界の流れを更に加速するでしょう。
SES業務の管理に必要な機能がオールインワン | Fairgrit
ネットワークエンジニアが不足している
TECH CAMPブログによると2030年までにITエンジニアが79万人不足すると予測されているようです。
社会問題の一つとされる人手不足の中でも、ひときわ深刻なのがIT業界のエンジニア不足。政府の試算によると2020年には約31万人、2030年には約79万人もの人材が不足するといわれています。
ITエンジニアはシステムエンジニアやネットワークエンジニアを含めたエンジニアの総称です。
すでに人手不足になっています…。これは僕も実感していて、僕が所属する技術部門ではすでにエンジニアが不足しており、掛け持ちで業務をすることもあります。

ですので、サーバー・パソコンと言ったものに興味があり、システム構築・ネットワーク設計などに興味があることをアピールできれば資格なしでも転職することができます。
資格所持よりも現場経験が優先される
現場は「資格あり、業務経験なし」と「資格なし、業務経験あり」のひとがいた場合、後者の「資格なし、業務経験あり」の人が選ばれやすいです。
理由は業務になれているので本領をすぐに発揮できるから。
資格ありでも業務経験がない人は運転免許でいうところの「ペーパードライバー」と同じです。知識はあってもそれをうまく活かせなければ資格はあってないようなものになってしまいます。
もちろん資格も業務経験もあれば最強ですが、なかなかそういう人は転職しません。そもそももっと上位のエンジニアとして活躍しています。

いいえ。そんなことはひとつもありません。
とは言え…。ネットワークエンジニアは資格を持っていた方が良いの?
僕自身転職した当時はネットワークに関する知識なし・資格なしで現在の職についています。今思えばよく雇ってもらえたなあと感謝する日々。
先ほどはネットワークエンジニアは資格なしでも転職できると言いましたが今の僕だったら昔の自分に「資格だけは取っておけ!」と言います。
資格なし=スキルなしは、業務についていくだけで精いっぱいになるから。
エンジニアの会話はほとんどが専門用語です。
例えばこんな感じ。わかり安めに書きます。
- A社のISEのライセンスがExpireしてるらしいんだけど。
- DF値が違ってるか確認してくれる?
- Authorization PolicyにBユーザーのFlamed IPに関する設定入ってる?IP振られてないっぽい。
- IPSec/IKEv2とSSL-VPN設定同時にできるかな
- ASA5500シリーズって…
こんな感じの会話は普通です。ちなみに上記はほとんどがSecurity装置に関する用語なので、ルーターやスイッチなどはまた別の用語が飛び交うことになります。
これらの用語を理解した上でその会社のルールや業務作法などを考慮していく必要があるので、専門用語が理解できていないとどの業務フローで業務をこなしていけば良いのかわけわからなくなってしまいます…。

逆に勉強熱心であればネットワークエンジニアは資格なしでも転職して業務フローとネットワーク関連の勉強をして行けば問題はないですよ。
ちなみに英語力は必要なのか?と、思われるかもしれません。下記で紹介している記事では必要としています。
が、マニュアル英語ぐらいは読めたほうが良いですが英語ペラペラになる必要はありません。外資系への転職以外であれば大丈夫です。ITエンジニアに英語力は必要なのか【現役エンジニアが徹底解説】という記事で英語力についてお話しています。
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ITエンジニアに英語力は必要なのか【現役エンジニアが徹底解説】
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ネットワークエンジニアにおすすめな資格について
ネットワークエンジニアは資格なしでも転職できますが、知識がないと業務についていくだけで精いっぱいになってしまうこともあります。
できれば最低限の知識(資格)は持っておきたいところです。
となると、おすすめの資格は何か、気になりますよね。
定番ですが、シスコシステムズ認定資格を取っておきましょう。
シスコシステムズの認定資格には「CCT」「CCNA」「CCNP」などがあります。
おすすめはCCNA。
CCNAぐらいがあればかなり業務での会話についていくことができます。
とは言え…CCNAは昔と変わってかなりレベルも上がってきています。難易度というよりかは出題範囲が広大と言う意味での難易度ですね。
ちなみにCCTはCCNAの半分ぐらいの範囲で出題されるので、こちらを手始めに取得してみるのもアリですし、業務での会話にある程度はついていけるでしょう。
足りない分は現場で吸収していけばOKです。
CCTとCCNAの出題範囲を見てみましょう。受験の際の参考にどうぞ。
CCT(情報は英語になりますが、試験や教材は日本語もあります)
- Operation of IP Data Networks
- LAN Switching Technologies
- IP addressing (IPv4/IPv6)
- IP Routing Technologies
- Troubleshooting
CCNA
- ネットワークの基礎
- ネットワーク アクセス
- IP コネクティビティ
- IP サービス
- セキュリティの基礎
- 自動化とプログラマビリティ
CCTとCCNAの出題範囲を見てみるとそれほど変わりはなさそうに見えますが、CCNAはセキュリティの基礎知識、自動化とプログラマビリティが追加されています。
またひとつひとつの項目もCCTよりも深い知識が求められています。
日々ネットワークは複雑化してきてトラブルシューティングやネットワーク設計においてもかなりの工数を割く割合が増えてきています。
シスコシステムズではDNA Center(DNAC)という自動化に特化した製品を扱っており、すでに実用化され企業やキャンパスに導入されています。
CCNAなのでDNACに関する出題範囲はそれほど広くはないでしょうが、DNACを扱えるエンジニア(知識を持っているだけでもOK)優遇されます。
ネットワークエンジニアになるための勉強法
シスコシステムズのCCNAを目指すなら大きく3つの方法があります。おすすめ順に並べていますがご自身に合った方法を選んでみてくださいね。
- CCNA取得に特化したスクールを使う
- ping-t(完全自習サイト)でCCNA取得を目指す
- 資格取得ができる企業に就職
CCN取得に特化したスクールを使う
CCNA資格取得のためだけならスクールに通って資格を取得してしまうのが一番オーソドックスな方法です。
CCNAに特化したスクールは「ネットビジョンアカデミー」が一番の近道となります。通常CCNAのスクールへ通うとなると20万円以上する料金が必要になりますが、ネットビジョンアカデミーは無料で受講することができます。

実際こういった感じに不安になるかもしれませんが、冒頭でもお話ししたようにエンジニアって本当に不足していて企業としても人材不足が深刻になってきているため、各企業が人材確保のためにネットアカデミーへ「支援金」を支払っているから。
「ネットビジョンアカデミー」は、エンジニアの育成~就職までをかなり手厚くサポートしている数少ないスクール型のエージェント企業です。
ちなみにコロナ対策も万全でオンライン授業にも対応しています。
\ CCNAから就職まで完全サポート /
ping-t(完全自習サイト)でCCNA取得を目指す
ping-tはシスコシステムズの認定資格やLinuxなどを実践形式で学習することができるサイトです。

メリットとしては無料でも使える点ですが、CCNAレベルの勉強をするとなると無料の範囲ではかなり難しいです。
また、完全初心者がping-tだけを使ってCCNAまで行けるかと言うと少し疑問が残る点がデメリットです。
とは言え…有料コンテンツの価格は激安ですのでまずは自習から取り組んでみるという人におすすめです。
- 1ヶ月:2,400円(税込み)
- 2ヶ月:3,200円(税込み)
- 3ヶ月:3,800円(税込み)
- 6ヶ月:4,800円(税込み)
- 12ヶ月:,800円(税込み)
- 24ヶ月:9,800円(税込み)
- 36ヶ月:12,800円(税込み)

\ マイペースでの資格取得に/
ping-tを中心に勉強を進めるのであればこちらの本もお勧めです。定番です。
資格取得ができる企業に就職
ネットワークエンジニアになる前もシステムエンジニアやフィールドエンジニアを経験していたので企業に就職(転職)し、日々の業務の中で培った知識を活かしプラスアルファの勉強を行い、CCNAを取得しました。
デメリットとしては入社当初は業務についていくだけで精いっぱいになってしまう点ですね…。
とは言え、資格勉強は机上だけの勉強よりも現場で経験を積んだ方がスキルの身につき方がレベル違いです。資格de就職エージェントでは、就職後に働きながら資格の取得ができる求人を多数取り扱っています。
勉強し、資格を取得して就職するという遠回りをする必要もなく質の高い知識を得つつ資格取得もできる企業を探してくれるので就職活動で忙しく資格勉強どころではないなんて場合に資格de就職エージェントは正解です。
相談も無料でできますので、まずは面談だけして様子を見てみるのも良いですね。
\ 無料相談で就職先を相談 /
ネットワークエンジニアになるのに資格はいらないは「ホント」:まとめ
ネットワークエンジニアは資格なしでも転職することは可能です。
とは言え、知識(資格)は持っていた方が業務で日々飛び交う専門用語の嵐の中でも柔軟に対応していくことができます。
完全知識ゼロの人が資格もなしで転職することも人材不足の今、情熱を持っていれば可能です。が、専門用語が理解できない状態での業務対応はかなりのハンデとなります。
これは身をもって経験済み…。
おすすめの勉強法は下記の3つです。
- CCNA取得に特化したスクールを使う
- ping-t(完全自習サイト)でCCNA取得を目指す
- 資格取得ができる企業に就職
今回は以上となります。