すみっコぐらし初の映画化!
映画すみっコぐらし「とびだす絵本とひみつのコ」を7歳になる娘が見たいと家族で見に行きましたので、感想をつらつらと書いていこうと思います。
さて、わたしも良く知らないすみっコぐらしの世界ですが、公式サイトによると下記の設定があります。
電車に乗ればすみっこの席から埋まり、カフェに行ってもできるだけすみっこの席を確保したい…。
すみっこにいるとなぜか“落ちつく”ということがありませんか?
さむがりの“しろくま”や、自信がない“ぺんぎん?”、食べ残し(?!)の“とんかつ”、はずかしがりやの“ねこ”、正体をかくしている“とかげ”など、ちょっぴりネガティブだけど個性的な“すみっコ”たちがいっぱい。
すみっこが好きな方、すみっこが気になる方、あなたもすみっコなかまになりませんか?
すみっこぐらしはどこかマイナスイメージとなる特徴「性格?弱点?」があります。
例えばエビフライのしっぽですが、エビフライのしっぽは、身の部分と違い固いため、いつも避けられている・・・。でも、いつかは誰かに食べてもらいたい。そんな願望を持っています。

以下より、ストーリーのラストシーンや中心となる「核心」に触れることはありませんが、世界観や考えなどについては書いています。
ネタバレはやめてー!という方はぜひ、映画を見た後もう一度当記事へ足を運んで頂けると幸いです。
平凡な日常に突如絵本に吸い込まれるすみっコたち
そんなどこか気弱なすみっコたちですが、ある日喫茶店の奥にある倉庫で絵本に吸い込まれるところからストーリーが大きく進んでいきます。
絵本に吸い込まれたすみっコたちですが、あらゆる物語が詰め込まれた絵本の中でちりぢりに分かれてしまいます。
あるすみっこは桃太郎の世界、あるすみっコは赤ずきんちゃんの世界・・・。
そして、突如としてあらわれたヒヨコ・・・。
すみっコたちは何とかして集合し、迷子になってしまったヒヨコを元いた世界にもどそうと奮闘するのですが・・・。
すみっコたちにセリフは一切ない
さて、キャラといえば当然声優さんが声を当てて命を吹き込みますが、「すみっコぐらし:とびだす絵本とひみつのコ」では、キャラたちは一切しゃべりません。
あるのはナレーターとキャラの上に出てくる文字で起こしたセリフだけです。
しかし、すみっコぐらしをご存知の方は思い出してください。
彼らはすみっコでじっとしているだけです。
絵本などでは吹き出しでセリフは書かれていますが、基本無口だったりします。
そこで登場するのがナレーターです。
ナレーターはイノッチこと「井ノ原快彦」さんと、「本上まなみ」さんです。
ふたりのナレーターはすみっコぐらしの柔らかなタッチの画風にとてもマッチしたとても滑らかな口調ですみっコたちに突っ込みやフォローを入れてきます。
当初わたしは「あれ?すみっコたち話さないのか。ナレーターだけ?大丈夫??!」といった感じでなめていましたが、コレが大正解。
すみっコたちは普段しゃべりませんし、しゃべりまくるすみっコたちはむしろ「軟弱」で「すみっこ」にいるイメージとかけ離れたものになってしまいます。
だからキャラたちのセリフ(声)は一切なし。
また、すみっコぐらしの大ファンであれば「ひとりひとりの頭の中にいるすみっコたちの声」があるはず。
こういったファンのイメージを大切しているクリエイターたちの心意気も感じました。
絵本のなかを駆けずり回るすみっこたち、そしてひとりのすみっコ?と出会う
すみっコたちは絵本(オムニバス形式)の中に吸い込まれてしまい、バラバラに分かれてしまいます。
そして、時折出てくる光を目指して、バラバラになってしまったすみっコたちはなんとか再開を果たします。
その中でひとり見慣れないすみっコ?が登場します。
もちろんしゃべりませんが、名前は「ひよこ」というようです。
そこですみっコのひとり?「ぺんぎん」がひよこと同じ境遇だと意気投合、物語はクライマックスへと進んでいきます。
絵本の物語を隅々までさがすも「ひよこ」の居場所はどうもない様子・・・。
そこですみっコたちは絵本のある場所で驚愕の事実を知るわけです。
それを知ったすみっコたちは「仲間の契りを交わします」。
いつまでも一緒だよ。
そしてついにすみっコたちは本の出口となる大きな光の穴を見つけ・・・。
映画館中が感動のあらし
映画のところどころではおっちょこちょいなすみっコたちにナレーターがちょいちょい突っ込みをいれ映画館は爆笑の渦に包まれることも多々ありました。
わたしはラストシーンもめでたしめでたし!子供向けだし、笑える最後なんだなーと思っていましたが、真逆のストーリー展開!
ラストシーンではナレーターも一切出てこない、すみっコたちは当然しゃべらない。
でもここがすごいんです。
映画ってセリフがなくても慟哭(どうこく)する…。
あまりの辛いラストに泣き出してしまう子供が多数。
あちらこちらでは鼻をすする音もあり、、、。
わたしも半ばね落ちしてしまう場面はありましたが、ラストは手に汗握るシーンに釘付けになりました。
そして誰もがはじめは思っていただろう展開を真っ向から否定するラスト!
誰もが予想していないラストシーンは必見です。
クリエイターたちの本気がみえる映画(感想&まとめ)
「すみっコぐらし:とびだす絵本とひみつのコ」は子供向けとしてみると良い意味で痛い目にあいます。
すみっコたちはどちらかというと弱点がメインのキャラクターです。
そんな弱点をもつすみっコたちが力をあわせて「同じ境遇のひよこ」を一生懸命助けてあげようと必死になるわけです。
現代のおとなたちはどうでしょうか。
弱点を隠そう隠そうとしていたりしませんか?
あいての弱点を見つけては、「あいつより自分のほうがすぐれているな」よしよし。
など、相手の弱いところを認めてフォローするような社会ではないような気がしています。
しかしこの映画では弱点をもったすみっコたちはそれを認め合い、なんとかなりたい自分になろうと頑張っている。
そんなふうに感じました。
クリエイターたちもセリフ(声を出してしゃべらない)のないキャラたちをどのようにして命を吹き込めばいいのか、試行錯誤をされたと思います。
その集大成となる場面がラストシーンです。
先ほども言ったようにラストシーンはナレーター含め誰も話しません。
しかし、頑張っている彼らに子供たちが共感し、声を出して泣きながら応援するんです。
こんな映画を見たのは初めてでしたし、いろいろな世代のファンがいるということもうなずけます。
ぜひ、お子さんのいる方、家族みんなで見てみることをお勧めします。
そして、映画を見終えた余韻の中、オフィシャルショップですみっコたちを購入しまくることでしょう 笑
すみっコぐらしが好きなご家族やあなたには下記の映画もおすすめです。
- トイ・ストーリー
- ばなにゃ
- ぼのぼの
- コジコジ
- ちょこっとものがたり
これらの映画はすべて「U-NEXT」で視聴可能です。
すみっコぐらしは現在映画館で上映中なので、U-NEXTでは見れませんが、ほのぼのした映画はU-NEXTで多数そろっています。
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