RUSTはオンラインでみんなと遊ぶことができるゲームです。
ですが、そのためにはRUST専用のマルチサーバーを立てる必要があります。
自宅で立てることもできますが、手間・時間・電気代がかかり初心者がいきなり立てることはとても難しいです。
今まではレンタルサーバーというサーバーを借りて設定をカチャカチャやっていましたがそれでもまだ難易度は高かったのが現状…。
そこで今回はこんな設定すらも省略できる最新手法をXserver VPSを使ってご紹介。
Xserver VPSは「RUSTのサーバーのもと」が用意(テンプレートと呼びます)されていて、申し込むだけでRUSTマルチサーバーを立てることができます。
VPSの設定は難しそうで「自分には無理」と感じるかもしれませんが、この記事を真似ればサクッと設定することができますよ。やっぱりシングルよりもマルチが面白い!
この記事を書いている人
- はや@ENGI WORKS運営者
- Web/VPS/ネットワークエンジニア
- 座右の銘は百戦百勝
【Xserver VPS】RUSTのマルチサーバーの立て方【簡単な流れと選ぶべきプラン】
RUSTのマルチサーバーを立てる流れは以下のとおり。すべて本記事でわかります。時間にして10分~20分ぐらいでRUST専用マルチサーバーが立てられすぐ遊べます。
- Xserver VPSを申し込む
- 接続許可ポートを設定
- サーバー情報の入手
- Sterm版RUSTでサーバー設定を実施
- 遊ぶ!
Xserver VPSの料金プラン
月額料金は1ヶ月、12ヶ月、24ヵ月、36ヶ月の4パターンから選べます。長期利用を考えているなら1ヶ月契約よりも12ヶ月以上で契約することで大幅な割引を受けることができます。
プランは6種類と幅広く用意されています。1か月契約の料金。
プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
月額料金 | 1,150円 | 2,200円 | 4,400円 | 9,750円 | 22,100円 | 44,200円 |
12カ月契約以上でグンと料金が下がります。
プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
月額料金 | 900円 | 1,800円 | 3,600円 | 7,800円 | 19,500円 | 39,000円 |
24ヵ月契約の場合
プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
月額料金 | 870円 | 1,750円 | 3,400円 | 7,500円 | 19,000円 | 38,500円 |
36ヶ月契約の場合
プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
月額料金 | 830円 | 1,700円 | 3,201円 | 7,200円 | 18,500円 | 38,000円 |
まずは短期間でRUSTのマルチサーバーがどんなものなのかを試してみたいなら1ヶ月契約で様子をみていくのもアリ。最低利用期間がないので1か月だけ遊ぶ、という使い方ができます。
RUSTは4GBプラン以上が必須。2GBプランではテンプレートが使えませんのでお間違いなく。8GBプラン以上であれば動作が軽く安心です。
40人~50人と集まるサーバーなら8GBプラン以上は用意しておきたいところ。
プランは後からアップグレードができますので、まずは4GBプランでも良いかも知れません。
まずは4GBプランで始めて「モッサリしてそうだな~」「動きが鈍いな」「ディスク容量がたりないかも…。」と感じたら8GBプランなど上位プランにしても遅くはありません。
料金の発生はいつ?
Xserver VPSでは、毎月15日を基準に申し込み月の料金の計算方法が変わります。料金を支払う前に「お支払い詳細」にて確認できます。
基本的には申し込み月は日割り計算となり、本契約は次月からと理解しておいて問題はありません。
2023年1/5~1/15までに申し込んだ場合
1カ月契約の場合、1/5から1/31までの日割り料金となり、有効期限は「2023年1/31」となります。
12カ月契約の場合、1/5から1/31までの期間は日割り料金となり、有効期限は「2023年12/31」となります。
24カ月契約、36カ月契約も12ヶ月契約の場合と同様の計算方法です。
2023/1/16~1/31までに申し込んだ場合
1カ月契約を1/25に申し込んだ場合、2023/1/25~1/31までの日割り料金 と2023年2/1~2/28(1カ月分)の月額料金となり、有効期限は「2023/2/28」になります。
12カ月契約を2023/1/25に申し込んだ場合、2023/1/25~1/31までの日割り料金 と2023年2/1~2024/1/31(12カ月分)の月額料金となり、有効期限は「2024/1/31」になります。
24カ月契約、36カ月契約も12ヶ月契約の場合と同様の計算方法です。
自分がいつから日割り計算になるか(上図の画面)は支払い方法の選択前で簡単に確認ができますので、安心して申し込み画面を進めることができますよ。
他社のVPSと比べてXserver VPSの性能はどう?
Xserver VPSはレンタルサーバーの老舗であり運用ノウハウは桁違い。選んで失敗なし。Xserver VPSは最上級クラスの設備を使っていることでも有名。
ベンチマークを実際に行い性能に嘘はないことも確認しています。
性能が気になる場合は実際にVPS3社の料金プランや最速級と呼ばれているVPSとの処理性能を比較した記事がありますので、そちらをご覧になってXserver VPSを使うか判断してみてはいかがでしょうか。
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Xserver VPSを他社と比較【他社VPSよりも何がスゴイ?】
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Xserver VPSにRUSTのマルチサーバーを立てる【本編】
実際にXserver VPSの申し込み方法からRUSTのマルチサーバーにログインするまでを画像を用いて詳しくご紹介していきます。
1. Xserver VPSを申し込む
Xserver VPSの公式サイトへ入りましょう。以下のリンクから移動できます。
新規お申込みを選ぶ
初めてXserverのサービスを利用する場合は「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックします。
すでにアカウントをお持ちの場合は「ログイン」をクリックしログインするとVPSの申し込み画面へ移動することができます。
会員登録を実施
お客様情報の入力をします。入力完了後画面一番下にある「次へ進む」をクリックします。
登録したメールアドレスへ「メールアドレス確認」が送られてきますので、認証コード(確認コード)をメモします。スマホのメールアドレスの場合はスマホでメールを確認しましょう。
確認コードを入力し「次へ進む」をクリックします。
入力内容を確認し「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。
VPSの申し込み
プラン・契約期間・利用したいサーバー・イメージを選びます。選択完了後「お申込内容を確認する」をクリックします。
申し込み情報を入力します。矢印の順に進めて行くとわかりやすく設定ができます。ちなみに「サーバー名」が必須になっていますが、いじる必要はありません。
- プラン:推奨は8GB以上
- 契約期間:1か月、12か月、24か月、36か月
- イメージタイプ:アプリケーション「RUST」
- rootパスワード:英数字記号を2文字混ぜた9文字以上
申し込み内容を確認し「お支払いへ進む」をクリックします。
支払い方法を選択する
支払方法尾はクレジットカード払いと後払いが選べます。ご都合が良い方を選びましょう。
カード情報を選んだ場合、カード番号情報を入力し「確認画面へ進む」をクリックします。
「支払いをする」をクリックします。
申し込み完了!
下記の画面が確認できましたらXserver VPSの申し込みは完了です。3分~5分ほどで完了できました。
申込が完了するとサーバー設定が開始されます。体感で10分ほどで設定が完了します。
設定完了後の画面
利用期限が表示されればVPSの利用準備は整ったことを示しています。
2. 接続許可ポートを設定
MT4をリモートデスクトップ接続を使って動かすこと、VPSにSSH接続を行うため、接続許可ポートを設定します。
リモートデスクトップ接続をおこなうので、全ポートを解放する必要があります。
VPS管理のVPSパネルで「接続許可ポート」の項目にある「変更」をクリックします。
「全て許可」の「ONにする」にチェックを入れます。設定後「接続許可ポートを設定する」ボタンをクリックします。
全て許可になりました。
3.VPSにコンソール接続をする
Xserver VPSで作ったRUSTのマルチサーバーに接続するためのIPアドレス・パスワードを入手する必要があり、コンソールへ接続をします。
もし稼働中以外の場合は「電源操作」をクリックし「起動」をクリックすればOKです。
コンソール画面が表示されたら以下の情報を使ってログインし、Server IP Addressをメモしておきます。(実はVPSと同じIPアドレス)
- login:root
- Password:Xserver VPSに申し込んだときに設定したrootパスワード
4.SteamからRUSTを起動する
Stermを起動し、「表示」「サーバー」をクリックします。
「お気に入り」をクリックし「サーバーを追加」をクリックします。
「メモしたServer IP Address:28015」を入力しクリックします。サーバーのIPアドレスが1.1.1.1だった場合、以下のように入力します。入力後、「このアドレスをお気に入りに追加」をクリックします。
1.1.1.1:28015
「Rust」が登録されました。
RUSTを起動し「PLAY GAME」をクリックします。
「Favourited」からお気に入りに追加したサーバーをクリックすればログイン完了です。
RUSTのマルチサーバーの設定は以上となります。
知り合いなど一緒に遊びたい人にはIPアドレスを教えてあげましょう。
注意
rootパスワードはあなただけが知っておくパスワードなので間違えて教えないようにしてください。
RUSTのマルチサーバーの設定を変えるには?
RUSTはXserver VPSで立てたサーバーはコンソールに入って設定を変えることができます。
ただしコマンドは一字一句間違わずに入力する必要があります。また、RUSTはLinuxがベースなのでコマンドが複雑なのでできれば手打ちをせずにコピペ入力したいところ。
コマンド入力に便利なツールがありますので、ここでご紹介しておきます。
Tera Termで簡単入力
Tera TermはLinuxのコマンド入力にとても適しているエンジニアご用達のアプリでもあります。ぜひ挑戦してみてください。僕自身仕事で愛用してます(笑)
ちなみにVPSにインストールするのではなく、お使いのWindowsパソコンにインストールします。
Tera Termの公式サイトからアプリをインストールします。
tera-term-4.106.exeをクリックします。
自動でダウンロードが始まらない場合はファイル名をクリックします。
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックするとインストールが開始されます。基本すべてそのままでOKです。
インストールが完了しました。「今すぐTera Termを実行する」をクリックします。
接続画面が表示されますので、「ホスト」にVPSパネルに表示されているIPアドレスを入力し、サービスに「SSH」を選びます。最後に「OK」をクリックします。
警告が出ますが「続行」をクリックします。
ユーザ名に「root」、パスフレーズに「rootパスワード」を入力し、「OK」をクリックします。
VPS(Ubuntu)にログインすることができました!
以上でTera Termのインストールと動作確認は完了です。
Xserver VPSの公式サイトでRUSTのコマンドを一部紹介しています。
コマンドに関してXserverは非サポートですのでご注意ください。
https://vps.xserver.ne.jp/support/manual/man_server_app_use_rust.php
上記のURLでは下記のことが説明されています。
- マップデータのワイプ(リセット)手順
- ブループリントのワイプ(リセット)手順
- マップのサイズ・シード値変更手順
- マップタイプの変更手順
- PvP/PvEの設定手順
Xserver VPS公式に記載されているコマンドをコピーして、Tera Termへ右クリックするだけでコマンドを張り付けることができます。
貼り付けができたらエンターキーを押すだけでコマンド入力が完了します。
Linuxは入力が正しい場合「成功しました!」などメッセージは出ません。入力ミスや値を入力する以外は何も出ないのでサクサク進めてOKです。
VPSサーバーのセキュリティ強化を実施する
Xserver VPSは仕様上接続許可ポートはONにしておき、VPS上で通信制御を行います。
現状では外部から接続し放題なので攻撃対象となりやすいSSH接続とFTP接続を遮断する設定が必要です。以下のコマンドを1行ずつ入力します。
command ufw enable ←ファイアウォールを有効化 ufw default allow ←初期値が全通信が拒否の設定なので全通信を許可へ変更 ufw deny 22 ←SSH通信を拒否 ufw deny 23 ←FTP通信を拒否 ufw reload ←ファイアウォール設定を再読み込み
最後に下記のコマンドを入力して22と23の設定が出来ていることを確認して終了です。
command
ufw status
注意点としては上記の設定を実施することでTera Termなどの外部アプリからのSSH接続やWinSCPなどの外部アプリからFTP接続ができなくなります。
必要に応じてVPS管理画面のコンソールから直接VPSへ入りufwの設定を削除する必要があります。下記は22番と23番をufwから削除する方法です。
command
ufw delete deny 22
ufw delete deny 23
ufw status
ufw reload
【Xserver VPS】RUSTのマルチサーバーの立て方【最新手法で超簡単】:まとめ
Xserver VPSの「RUSTのもと(テンプレート)」を利用すれば簡単にマルチサーバーが立てられます。
申し込むときの注意点は「プランは4GB以上が必要」ということだけ覚えておけばOKです。
仲間同士やSNSでプレイヤーを募って過酷なサバイバルを生き残ってください!